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東洋医学から見る季節の変わり目の過ごし方

2025.02.26

東洋医学から見る季節の変わり目の過ごし方

東洋医学では、季節の変わり目は「気(き)」や「血(けつ)」の巡りが乱れやすい時期と考えられています。特に春先は、寒暖差や気圧の変化、花粉の影響を受けやすく、自律神経の乱れや体調不良が起こりやすくなります。そこで、東洋医学の視点から、この時期を健やかに過ごすためのケア方法を紹介します。

 

春は「肝」の季節 – 気の巡りを整える

東洋医学では、春は五臓の「肝(かん)」と深い関係があるとされています。「肝」は血の貯蔵や気の巡りを司り、ストレスや怒りなどの感情と密接に関わっています。春になると「肝」の働きが活発になりますが、バランスが崩れると次のような不調が現れることがあります。

 

イライラしやすい

目の充血や疲れ

肌荒れや吹き出物

胃腸の不調や便秘

 

このような症状を和らげるには、「肝」の働きを整え、気の流れをスムーズにすることが大切です。

 

春におすすめのツボ

1. 太衝(たいしょう) – 気の巡りを整え、ストレスを軽減

足の甲、親指と人差し指の骨の間にあるツボです。気の流れをスムーズにし、ストレスやイライラを鎮めます。

押し方: 親指で5秒押し、ゆっくり離すを3回繰り返す。

 

2. 三陰交(さんいんこう) – 血の巡りを良くし、冷えを改善

内くるぶしの上、指4本分のところにあるツボです。冷えやむくみ、生理不順の改善にも役立ちます。

押し方: 親指で軽く押しながら30秒マッサージ。

 

3. 百会(ひゃくえ) – 自律神経を整え、頭をスッキリさせる

頭のてっぺんにあるツボで、気の巡りを調整し、自律神経を整えます。ストレスや頭痛、不眠の緩和にも効果的です。

押し方: 両手の中指を使って軽く押しながら円を描くようにマッサージ。

 

 

春の食養生 – 肝を助ける食べ物

食事でも「肝」の働きをサポートすることができます。春におすすめの食材を取り入れ、気の巡りを整えましょう。

 

緑黄色野菜(ほうれん草、春菊、クレソン) – 肝の働きを助け、血の巡りを促進

 

柑橘類(レモン、グレープフルーツ、ゆず) – 気の巡りを良くし、ストレスを和らげる

 

発酵食品(味噌、納豆、ぬか漬け) – 腸内環境を整え、免疫力をアップ

また、春は「酸味」の食べ物が肝をサポートするとされているため、お酢を使った料理や梅干しを取り入れるのもおすすめです。

 

まとめ

春は「肝」の働きが活発になる季節ですが、気の巡りが滞ると不調が起こりやすくなります。太衝・三陰交・百会のツボ押しや、緑黄色野菜や柑橘類を積極的に摂ることで、心身のバランスを整えましょう。東洋医学の知恵を取り入れ、季節の変わり目を快適に過ごしてみてください。

 

 

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